「飲んだ後はラーメンで締め!」——本土ではすっかりおなじみのこの文化、沖縄ではちょっと事情が違います。沖縄の夜の街には、ステーキにタコライス、沖縄そばと、本土にはない独自のシメグルメ文化が根づいています。
深夜でも元気に営業する飲食店が多い那覇・松山エリアをはじめ、沖縄の夜はグルメの宝庫。レンタカーがあれば、那覇市内のシメスポットはもちろん、少し足を伸ばしてタコライスの聖地・金武まで遠征することだって夢ではありません。
今回は1,335人を対象に行われた調査データをもとに、実際の沖縄県民が選ぶシメグルメをランキング形式でご紹介します。観光客の方も、ぜひ沖縄の夜文化を体験してみてください。
沖縄のシメ文化はなぜ本土と違うのか

沖縄のシメ文化がユニークな背景には、戦後の歴史が深く関わっています。米軍統治下の沖縄では、米軍兵士向けに深夜まで営業するステーキハウスが次々と誕生しました。これが「Aサイン店」と呼ばれる米軍公認の飲食店で、沖縄独自の深夜食文化の礎を作りました。
本土復帰(1972年)後もその文化は受け継がれ、「飲んだ後はステーキ」という習慣が沖縄独自のシメ文化として定着していきました。那覇市の松山エリアは今も深夜グルメの激戦区。深夜0時を過ぎても行列ができるステーキハウスや沖縄そば店が点在しています。
沖縄県民が選ぶシメグルメランキングTOP5

1位:締めステーキ
1,335人を対象にした調査では、「シメにステーキを食べたことがある」と回答した割合は20.4%。シメグルメの王者として君臨しています。
シメステーキの象徴といえば、ジャッキーステーキハウス(1953年創業)。那覇市内にある老舗で、深夜0時を過ぎても満席になることも珍しくありません。「やっぱりステーキ」はその店名自体が「飲んだ後はやっぱりステーキでしょ」というコンセプトから生まれたブランド。全国100店舗を超えるチェーンに成長し、沖縄発のシメステーキ文化を全国に発信しています。深夜のタクシー運転手が食事をする「運転手メシ」としても機能しています。
2位:締めタコライス
米軍文化から生まれたタコライスも、沖縄のシメグルメとして確固たる地位を確立しています。キングタコスは深夜も営業しており、飲み会帰りの沖縄県民に愛されています。特に金武町の本店は「タコライスの聖地」。那覇から車で約40分ですが、レンタカーがあれば十分に立ち寄れます。
3位:締め沖縄そば
あっさりとした出汁が飲んだ後のお腹に優しい沖縄そばは、シメグルメとして根強い人気。那覇市内には24時間営業の沖縄そば店もあります。三枚肉そば・ソーキそばなどバリエーションも豊富で、ステーキほど重くないちょうどよいシメとして幅広い世代に支持されています。
4位:締めラーメン
本土出身者や若年層を中心に、那覇市内でも締めラーメン文化が台頭してきています。沖縄の若者の間では「シメはラーメン派」vs「シメはステーキ派」という世代間バトルも密かに繰り広げられているとか。沖縄のシメ文化が多様化している証拠でもあります。
5位:締めチャンプルー
ゴーヤーチャンプルーや豆腐チャンプルーなど、沖縄の家庭料理であるチャンプルーもシメグルメとしてリストに入ります。居酒屋でシメメニューとして提供されることも多く、野菜たっぷりで比較的ヘルシーなのも飲み会のシメとしてうれしいポイントです。
地元民御用達!観光ガイドに載らない深夜シメスポット

沖縄のシメグルメには「観光客向け」と「地元民向け」の2つの層が存在します。地元民向けのシメスポットは松山・栄町など歓楽街の路地裏に多く、深夜21時以降〜翌朝のみ営業・食券制・カウンター中心で観光ガイドにはほぼ掲載されていません。価格も1,000円以下が基本です。
シメステーキ:観光 vs 地元の価格差
- 観光客向け(ジャッキーステーキハウス・ステーキハウス88):2,500〜4,000円
- 地元民向け(やっぱりステーキ・ステーキハウス88 Jr.):1,000〜1,500円
やっぱりステーキ(那覇市松山ほか):200gのステーキにライス・サラダ・スープが付いて1,000円前後。富士山溶岩石で焼くスタイルで、深夜まで営業しています。全国100店舗超のチェーンに成長した人気店。
ステーキハウス88 Jr.(松山店):那覇市松山の繁華街に位置する88本店の廉価版ライン。月〜土曜は18:00〜翌6:00、日曜は17:00〜翌6:00の深夜営業で、地元の常連客が集まります。
シメ沖縄そば:地元民の定番スポット
すばやー松山店(那覇市松山):21:00〜翌5:00(金土は翌7:00)営業。ソーキそば850円・スペシャルそば950円。35年以上続く老舗で食券制・提供が速く、松山エリアで地元民人気No.1の評判。
シメタコライス:深夜の石焼きタコライス
BAR bise(那覇市松山):年中無休で朝7時まで営業。石焼きタコライスを提供する飲み帰りの地元民向けスポット。観光ガイドにはまず掲載されない「隠れた名店」です。
まとめ
- 1位 締めステーキ(1,335人対象の調査で経験あり20.4%)
- 2位 締めタコライス(キングタコスなど深夜営業店が支持)
- 3位 締め沖縄そば(あっさり系・24時間営業店も)
- 4位 締めラーメン(若年層中心に台頭中)
- 5位 締めチャンプルー(沖縄らしさを最後まで楽しみたい派)
沖縄旅行の夜は、ぜひシメグルメまで楽しんで。世代によって異なるシメ文化の違いを肌で感じることも、沖縄をより深く知る旅の楽しみのひとつです。
