沖縄グルメといえば、Aサイン(米軍が衛生基準クリアの飲食店に発行した営業許可証)を持つ老舗ステーキ店やタコライスが真っ先に浮かぶ方も多いでしょう。しかし、それらはあくまで米軍統治時代(1945〜1972年)の影響を色濃く受けた「観光客向けの沖縄らしさ」の一面にすぎません。実際に地元の人たちが日常的に足を運ぶ外国料理店は、観光ルートから一歩外れた場所に点在しています。

レンタカーがあれば、那覇・浦添の日常エリアからコザ(沖縄市)の多国籍グルメ街まで自由に移動できます。本記事では、沖縄在住者に本当に愛されている外国料理ジャンルをランキング形式でご紹介します。


ステーキ・タコライスが沖縄名物になった理由

ステーキ・タコライスが沖縄名物になった理由

1945年から1972年までの27年間、沖縄はアメリカ統治下に置かれていました。この間、島内には大規模な米軍基地が整備され、基地周辺にはアメリカ人向けの飲食店や商業施設が次々に生まれました。ステーキハウスやハンバーガーショップといった店舗が地元の食文化に溶け込み、返還後もそのまま根付いていったのです。

タコライスの発祥地として有名なのが、北部・金武町にある「パーラー千里」。1984年頃にメキシコ料理のタコスをアレンジしてご飯にのせたのが始まりとされています。その後、北谷に形成された「アメリカンビレッジ」がさらに観光地化を加速させ、「沖縄=アメリカ系グルメ」というイメージが定着しました。

ただし、これはあくまで観光客が見る沖縄の一側面。地元在住者の食の多様性は、もっと豊かで奥深いものです。県内には韓国・タイ・中華・インド・ベトナム・フィリピン・ブラジルなど、アジアと中南米をまたぐ多国籍料理が根付いており、それは基地由来だけでなく、沖縄独自の移民史や観光業の発展とも深く結びついています。


地元で愛される外国料理ランキングTOP7

地元で愛される外国料理ランキングTOP7

地元の口コミや飲食店の集積状況をもとに、沖縄在住者が実際によく利用する外国料理ジャンルをランキングしました。

1位:韓国料理

沖縄の外国料理で最も店舗数が多く、幅広い年齢層に支持されているのが韓国料理です。那覇市内から北谷・宜野湾にかけてサムギョプサル専門店が点在しており、週末には予約が取りにくいほど人気の店も。チーズタッカルビやヤンニョムチキンは若い世代を中心に「ふだん使いのごちそう」として定着しています。

  • サムギョプサル:厚切り豚バラを鉄板で焼き、レタスに包んで食べるスタイル
  • チーズタッカルビ:甘辛ソースの鶏肉とチーズが絡み合う人気メニュー
  • ヤンニョムチキン:甘辛コーティングのフライドチキン。テイクアウト需要も高い

那覇市や北谷町にサムギョプサル・チーズタッカルビ専門店が複数展開しており、週末は予約が埋まりやすい人気ぶりです。Googleマップで「那覇 韓国料理」「北谷 サムギョプサル」と検索すると現在の営業状況を確認できます。

2位:タイ料理

タイ料理は沖縄市(コザ)周辺に多く集まっています。スパイスと南国のハーブ使いが沖縄の気候とよく合うためか、地元への定着度が高く、ランチでカオマンガイを注文する会社員の姿も珍しくありません。本格的なグリーンカレーやパッタイを提供するお店も増えており、タイ人オーナーが切り盛りする店では現地さながらのレシピが楽しめます。

  • グリーンカレー:ココナッツミルクベースのスパイシーなカレー。日本向けにマイルドにアレンジされた店も
  • パッタイ:米粉麺の炒め物。ピーナッツやもやしの食感が特徴
  • カオマンガイ:鶏出汁で炊いたご飯と蒸し鶏のセット。あっさり食べやすくランチに最適

タイ料理店は沖縄市(コザ)の嘉手納基地ゲート2通り周辺に多く集まっています。タイ人オーナーが切り盛りする本格店も多く、グリーンカレーやパッタイを現地に近い味で楽しめます。

3位:中華料理

中華料理は那覇市中心部に多く、老舗から新興店まで多彩なスタイルがそろっています。炒め系の定食は手頃な価格で日常使いしやすく、週末に飲茶を楽しむ家族連れの姿もよく見られます。餃子専門店やラーメンと中華を組み合わせた店舗も増加傾向にあり、ジャンルとしての間口の広さが地元支持の理由の一つです。

  • 飲茶:週末のブランチ需要が高く、家族や友人グループで大皿を囲むスタイルが人気
  • 炒め定食:麻婆豆腐・回鍋肉など日替わりの一品定食で手軽に本格中華を味わえる
  • 餃子:焼き・水・蒸しの3スタイルを提供する専門店が那覇に複数存在

4位:インド料理

沖縄のインド料理店はナンとカレーのセットが主力。インド人・ネパール人オーナーが運営するお店が多く、本格スパイスを使ったバターチキンやほうれん草カレーが楽しめます。タンドリーチキンはビール好きの沖縄県民にも相性がよく、夜の居酒屋利用として訪れる人も多いです。那覇・豊見城・沖縄市など各エリアに分散して存在しています。

  • ナンカレーセット:大きなナンと選べるカレーの組み合わせ。ランチセットが充実している店が多い
  • タンドリーチキン:スパイスに漬け込んだチキンをタンドール窯で焼いた看板メニュー
  • ラッシー:ヨーグルトベースのドリンク。沖縄の暑さに合うさっぱりとした味わい

5位:ベトナム料理

ベトナム料理は那覇の国際通り周辺や新都心エリアを中心に店舗が増えています。ヘルシー志向の高まりとともにフォーが定番化しており、ランチタイムに長蛇の列ができる人気店も。バインミー(ベトナム式サンドイッチ)はテイクアウト需要も旺盛で、軽食として定着しつつあります。

  • フォー:米粉麺のスープ麺。牛骨や鶏出汁のあっさりしたスープが特徴
  • バインミー:フランスパンにパテ・ハーブ・野菜を挟んだサンドイッチ
  • 生春巻き:ライスペーパーで具材を包んだ軽食。ヘルシーなおかずとして人気

6位:フィリピン料理

コザ(沖縄市)の多国籍飲食街にはフィリピン料理店が複数あり、フィリピン出身のコミュニティとともに長年にわたって親しまれてきました。アドボ(酢醤油煮込み)やシニガン(タマリンドスープ)など現地色の強い料理が楽しめるほか、ライブ音楽と食事を組み合わせたバー形式の店も見られます。

  • アドボ:鶏肉や豚肉を醤油・酢・にんにくで煮込んだ家庭料理の定番
  • シニガン:タマリンドで酸味をつけたスープ。野菜と豚肉の組み合わせが多い
  • ハロハロ:かき氷ベースのデザート。ミルク・豆・フルーツなど具材が豊富

7位:ブラジル料理

沖縄とブラジルの縁は深く、沖縄県出身の移民は南米に多数渡りました。その逆流として、ブラジル系のコミュニティが沖縄に形成されており、コザ周辺にはシュラスコ(炭火焼き串肉)を提供するブラジル料理店が存在します。店舗数は少ないながら、その独特な雰囲気と肉料理の迫力は一度体験する価値があります。

  • シュラスコ:大きな肉の塊を串に刺して炭火で豪快に焼くブラジルBBQ
  • フェイジョアーダ:黒豆と豚肉の煮込み料理。ブラジルの国民食とも呼ばれる
  • ポンデケージョ:チーズ入りのもちもちしたパン。食前の一品として人気

コザ(沖縄市)は多国籍グルメの聖地

コザ(沖縄市)は多国籍グルメの聖地

沖縄市の中心部、通称「コザ」は多国籍グルメを楽しむうえで外せないエリアです。嘉手納基地のゲート2通り(Gate 2 Street)周辺には、タイ・フィリピン・ブラジル・韓国・中国など多様な国籍の飲食店がひしめいており、一本道を歩くだけで国境を越えたような感覚を味わえます。

この通りは戦後から現在まで、基地従業員や在沖外国人が集まるエリアとして発展してきた歴史があります。近年はアート・音楽・グルメの融合した「カルチャータウン」として若い世代にも再発見されており、沖縄在住者のグルメ探訪スポットとしても注目されています。

那覇市内からのアクセスは、レンタカーを利用すれば沖縄自動車道を使って約30分。那覇空港から向かう場合も、高速道路の沖縄北ICで降りてすぐの立地です。公共交通機関では時間がかかる場所だからこそ、レンタカーの機動力が発揮されるエリアでもあります。

また、沖縄にしかない飲食チェーンとしてA&W(エンダー)があります。1963年に日本で初めて沖縄に上陸した外資系ファストフードで、現在も沖縄県内約24店舗のみで展開。地元民が「エンダー」と呼んで愛するルートビア(無料おかわり可)は沖縄旅行の定番体験です。コザや北谷にも店舗があり、多国籍グルメの合間に立ち寄るのもおすすめです。


レンタカーで行くディープ沖縄グルメ

レンタカーで行くディープ沖縄グルメ

地元の人が愛する外国料理店の多くは、国際通りや観光ルートから少し外れた住宅街・商業エリアに点在しています。バスや徒歩では行きにくい場所にある名店も多く、レンタカーがあるかどうかで、アクセスできる食の選択肢が大きく変わります。

たとえば、コザの多国籍グルメ街を昼に回ってから、北谷のカフェで夕暮れを眺め、那覇に戻って韓国料理で締めるといった一日を、レンタカーがあれば無理なく組み立てられます。グルメ目的の沖縄旅行には、移動の自由度が高いレンタカー利用が特に向いています。

那覇・浦添を拠点に沖縄全域を回りたい方には、那覇市内と浦添市に店舗を構える瑠々レンタカーが便利です。コンパクトカーからミニバンまで幅広い車種をそろえており、那覇空港からの送迎にも対応しています。グルメ目的のドライブ旅行にも、家族や友人グループでの移動にも対応できます。


まとめ

沖縄の食文化は、ステーキ・タコライスに代表されるアメリカ系グルメだけでは語り切れません。米軍統治の歴史だけでなく、アジア各国との交流や沖縄移民の歴史、そして独自のコミュニティが形成してきた多国籍グルメの厚みがあります。

韓国料理・タイ料理・中華・インド・ベトナム・フィリピン・ブラジルと、沖縄には本当に多様な「地元の外国料理」が根付いています。観光スポットだけを回る旅では気づきにくいこれらの食文化を探るには、レンタカーで自由に動けることが最大の強みになります。

コザの多国籍グルメ街への小旅行、住宅街に隠れた韓国料理の名店探し——そんなディープな沖縄グルメ旅を楽しむ際には、ぜひ瑠々レンタカーをご活用ください。